ここでは数名の漁師が再開したが、まだ震災前にも満たない状況が続いている。鮭や牡蠣、帆立、わかめなどの養殖や、近海に出ての漁で生計をしているが、遠方にある仮設住宅から現場まで通うのは何よりも辛いものがある。
漁が出来ることが、そのまま漁業の再建や生活の再建まで出来ているかというと決してそうではない。県や市からの助成金を受けても、道具一式でお金は消えてしまう。更に借金が増えてしまう現状で、何よりも生活が持たない。
水産加工会社の再開は、確かに増えつつある。しかし継続できる加工会社はどれだけあるのだろうか?
しきりに東京の会社とタッグを組み、動いているところもあるが、小企業のところは目も当ててくれない。
ブランド化というが、横一線の並びで特化したものもなく、どうしても「資金難、廃業」と頭をよぎってしまう。
これからも長く続く復旧・復興。
風化させず、情報を発信続けていきたい。