雄勝町は玄昌石の産地である。
スレートととして屋根や壁面に施している町としても知られている。また硯は日本一の生産地でもある。400年の職人技が光る伝統ある硯は伊達正宗公に献上したことでもよく知られ、愛好者も多い。
しかし今や町は跡形もなく消え去り、道路端には家の土台が残っているだけである。
雄勝硯伝統産業会館新館はこの震災で4階床まで海水に浸かった(写真上部中央窓枠下部まで)。2階・3階は展示品が飾られていたが跡形もなく流失した。特徴のある屋根部分はスレートと銀色のチタンで覆われ、その部分だけが残っている景観は痛々しい。
早期な町の復興とともに、この伝統ある硯を皆様の力で支援していただきたい。