2012年10月11日木曜日

雄勝町雄勝地区

石巻市駅前から東北東に直線で約15kmに位置したところにある。
国の重要無形民俗文化財でもある法印神楽や、雄勝硯でも有名な黒色粘板岩(玄昌石)の産地でもある。
人口は震災前は4500人ほどいたが、亡くなった方や市中心部の親戚や知人に移り住むなどで、1500人まで減少した。
ここ雄勝小学校は、廃墟と化してしまった。
全校生徒が100人足らずの学校ではあったが、海があり、山があり、活発な子供たちが遊んでいく情景が浮かぶ。
夏にはおがつ夏祭りがあり、大人たちと遊び駆けずり回り、町民一体で盛り上がっていた。
まだ進まぬ代替え地の問題、仮設住居の空の問題、漁業の問題など山積みである。
故郷を離れなければならないことは辛いことだが、子どもたちの責任ではない。
大人たちが、街を再生するための問題を解決していかなければならない。
自治体や専門家でつくる協議会での整備計画では過疎化が進む一方である。地区住民との意見の吸い上げが何より必要である。