2012年11月1日木曜日

宮城県水産業拠点化以外の港は82港

宮城県は昨年暮れに、漁港再編について2013年度までに水産業集積拠点漁港として、気仙沼、志津川、石巻、女川、塩釜の5港の整備を上げている。他漁港より優先して整備をするとしていたが、あと何年かかるのかという深刻な状況である。
これには沿岸道路整備も進まず、地盤沈下したままの道路状況で資材の搬入が進まないことが上げられる。また資材の高騰により調達が難しくなってきているためである。
沿岸拠点漁港については55港ある。
こちらは養殖や加工場を集約し、流通・直販機能を備え6次産業化を目指した整備をするとしている。しかし一向に進まぬ被災企業への支援は、町の衰退化にもつながることだけに、国や自治体の一層の対策を講じる必要がある。
拠点以外の漁港は82港ある。こちらの整備は後回しになる。
漁業者は1tや2t足らずの船で沿岸に出て漁をする。小さな船に満杯にし遠くの漁港まで運ぶには、雨風の時期の危険性が高まり、心配が増す。自港においては、荷卸し作業も危険が高待ってしまう。
県の整備計画の中に、「復興予算が認められれば・・・」「国と協議をして・・・」「立地に困難なことから・・・」と記載されている。
誠に残念なことである。
このようにして、整備計画が遅れていくのだろう。何とも地元にとっては辛いことである。