ここの地区では住民に信頼が厚く、我が家でもお世話になったところである。
ふと昔のことが過ぎり、お店に入ってみた。
話しをしているうち、名前がようやく出てきた。
それもそのはず、「みなとふとん屋さん」といつも言っていたので、名前をド忘れてしまった。
自宅工場を流され再開するか迷っていたが、地区住民をまわり、ふとんの打ち直しをしている最中に皆さんのために出来ることはこれしかないと、決心がついたのだという。
プレハブは中古で購入、物置も外国人ボランティアに作っていただき、細々と営業をしている。
個人商店では何をするにも経費がかさむ。お得意様と言われる住民も被災し、ここを離れて仮設
住居に入居したりしている。そのため今では仕事がめっきりと少なくなり、継続するか悩み始め
ているという。
立ち上げたとして、継続できる状態になるまでは時間が相当かかってしまう。復興が完了するま
で継続できる企業が何社あるのだろうか?
不安な将来を見つめ頭を抱えて仕事をするのも、とても辛いことである。
不安な将来を見つめ頭を抱えて仕事をするのも、とても辛いことである。