県内屈指の漁獲漁を誇る女川港にさんま漁船が着岸した。
例年は30,000tもの水揚量だが、h23年は前年対比で35%の9,200tしか水揚がなかった。
今年も不安されたが、この時期の大漁に市場が活気づき、地元水産会社などに取引されていた。
住民も待ちに待っただけに、おいしいさんまが食べられることで活力が湧いたに違いない。
女川町は、いわし類やさば、さんま、さけ・ますが主流で県内でも屈指の漁港の町であった。
現状は県の水産業集積拠点の一つに上げられ整備が進められているが、依然進捗が悪く心配の種
が消えない。
他漁港も同じように、h23年は石巻は20%、気仙沼が26%と大きく落ち込んでいる。
特に石巻のかつおの水揚げはh23年の前年対比で10%の2,500t、さばも10%の3,500tとかなり落ち込
んでいる。
沿岸の町は、水産業が主流な伝統文化の町である。
そこから漁なしでは死に絶えた町と化してしまう。
今は中規模の企業の再生に国や自治体から助成が行われているが、小規模な中小企業にも再生資
金が必要だ。
国は事業者再生支援機構を立ち上げたというが、それを生かされていない状況を判断し支援制度
の枠を広げなければ、企業の再生はもちろん有り得ないし、雇用にも繋がって来ず、町は衰退し
てしまう。現場の声を是非聞いていただき、状況にあった支援策を打ち出してほしい。