4月29日(日)大崎市民ギャラリーで杉山先生の作品展が開催された。
津波から掘り出された作品数十点の硯作品や津波後の作品、妻ゑみ子さんのちぎり絵、娘さんの一筆画がギャラリー一杯に展示され、来客者の感銘を受けていた。
天皇陛下に献上された同じ作品の硯を拝見し、形といい、光沢といい、重厚な作品には思わずうっとりしてしまった。
当時杉山様は硯会館に、妻ゑみ子さんは自宅にいた。
地震後津波が来るまでゑみ子さんは、夫の帰りを待っていたという。
まわりから早く逃げなさいと言われたが、「いつも一緒だから、帰ってきたら一緒に逃げる」と言って、刻々と時間が無くなってくる時を祈り続け、あの津波が押し寄せてくるまで夫の帰りを待ったという。
津波で何もかも流されてしまったが、皆様の支援のもとに作品展が開催されたことは本当にありがたいことだ。
この支援の輪を、皆様とともに継続し、復興の年にしていきたい。