2012年5月8日火曜日

沿岸部の解体建物

石巻市沿岸部では、一向に解体が進まない建築物がまだ多く取り残されている。
一般家屋、工場建物、公共建築物など、本年度から解体作業が進んでいるが、分別をしながらの撤去はまだほど遠い現状のようだ。
小中学校の校舎も高台に移転するところもあれば、統合されるところもある。そして解体し、その場所に建てるというところもある。
解体作業するまでで1年、建築がはじまって再開できるまで2年を要するという。
しかも、かさ上げもしなければならず、はたして町は10年で復興するのであろうか?
被災地住民は地元で復興をと願っているが、若者や子供たちが沿岸部から遠ざかり、人口の減少が著しい。
仮設住宅に入居した住民は、戻るのか、それとも別の地区で生活を共にするのか?
町は高齢者が多くなり、終いには過疎化となり、町は廃れ文化も何もかもなくなってしまうのか?
まだ将来が見えずじまいだ。