2012年3月13日火曜日

仮設住宅の今後

仮設住宅は関東大震災で多くの家屋が被災したため、靖国神社などに一時的に仮設住宅が設置された。その後、阪神・淡路大震災や新潟県中越地震等で設置されている。住居期間は2年以内、規格は29.7㎡で9坪、限度額は2,433千円である。
また応急的な処置で松杭の土台に組み立てられ、公営地(公園や校庭など)に立てることを前提としているので、被災地から遠く離れてしまうケースがある。
仮設住宅はあくまでも応急措置の一つであり、費用もかけられないのが現状である。
今回の標準間取りは、1DK(6坪)・2DK(9坪)・3K(12坪)の3タイプ設けら、市町村により費用は異なるが4,000千円前後に上る。しかしながら東北は寒冷地域であり、冬になると途轍もなく寒さが厳しい。寒さ対策として費用が重なってしまったが、外壁の断熱材の使用、二重サッシや凍結防止などは事前に講じなければならなかった。
また家族が多い入居者の場合、風呂で追い炊きができないことも問題に挙げられている。その他に浄化槽、外灯等共用部分の維持管理方法、費用負担など誰が持つのかという問題も発生している。
その日その日をどうにか暮らしている現状は自治体も知っているはずである。このことは責任をもって救済していただきたい。