未だにがれきの撤去が進まない状況が続いている。
道路沿いに高々と積み上げられたがれきの山が何か所もあり、通るたびに目が引ける。
ここは石巻市南浜町地区。石巻港沿岸部に位置し、津波で被災し壊滅した地域である。
近くには石巻市立病院や石巻文化センターがあったが、いずれも被災し今も運営していない。
1年も経つのに状況が全く変わっていず、復興計画の疑問すら出てくる。
がれきは今のところ、瓦礫・鉄・木材・家材・家電・リサイクルできる家電・畳の7種類に分別され、石巻港付近の集積場に持ち運びこまれる。
がれき処理が進まなかった要因として、震災時の生存者の救出や行方不明者の捜索により家屋の処理などはできなかったため分別ができず、一極端に集積場に持ち運びこまれ、処理が遅くなったのが上げられる。
今は二次的に分別されているが、県以外での広域処理が進まず、地元住民はがれきの山を見ては肩を落としてる。
宮城県ではがれきの量は、一般廃物の20年分に当たる1570万トン。
その内、石巻市では一般廃物の100年分に当たる616万トンにも及ぶ。