2012年3月20日火曜日

癒しのペット

震災当時、真っ先に心配したのは妻のことだが、家族の一員のペットも心配した。
家の中は何もかもが散乱し、足の踏み場もなくなっていた。チョコ&モカと呼んでも反応がなく、下敷きになっているのではと思い、家具やタンスを片づけながら探していた。
するとクローゼットの奥に2匹寄り添うようにビクビクしながら私たちを見つめていた。
1ヶ月は声が出なかった。少しの音や揺れにすぐ反応し、陰に隠れるといった状況が続き、エサも今までの半分くらいの量しか食べなかった。ペット世帯ではこのような話をよく耳にした。
仮設住宅で暮らしている住民は、メンタル的な問題が相当多い。心的なストレスを解消する方法は色々あるだろうが、ペットで心を癒すのもその一つでないだろうか?
触れる、話しかける、その反応の声を聞くなど、私たちには持っていない何かを持っている。ペットの力で癒されることも必要である。