小さい頃は門脇から歩いて5分もすれば登れたが、今は息はハァハァだし、おしりの筋肉が笑ってしまって20分もかかってしまった。夏休みともなると叔母のところに行き、公園で遊んでいた記憶がよみがえってくる。
お目当ては、「鹿」である。ポッケにオジャガシ(お菓子)を詰め込んで遠くへ投げては遊んでいた。懐かしい限りである。
8月1日は石巻川開大会があり、北上川中州造船所辺りから打ち上げられる花火を満喫したものだ。トミギ(トウモロコシ)や大判焼きを食べながら、ワイワイガヤガヤと駆け回っていた。
前方の橋は、日和大橋。33年程前に開通したが、当時は普通車で150円の料金がかかっていたと思う。地区住民からは「たかが1キロ橋を渡るのにお金とるなんて」という声もあがっていた。
手前は門脇、奥は魚町、湊町辺りである。建物はまばらで、宅地跡の何もない光景が痛々しく寂しい。
水平線に浮かぶ島は、中央が猫の島の田代島、左側のほのかに霞んでいるところが網地島である。ここからは金華山は見えない。
あと何年すればこの気持ちが落ち着くのだろうか?
まだ先が見えぬこの現状。後世のためにもしっかりと記憶に残さなければならない。
一つずつ前へ進んでいかなければならい。
そう誓った!