2012年11月11日日曜日

石巻牡鹿三十三札所霊場詣り

このほど松厳寺永井副住職から、震災復興祈願誌「私の奥の細道」《千年忌供養の旅》という冊子をいただいた。
奥の細道と言えば、松尾芭蕉が晩年、深川から日光、須賀川、松島、平泉、山形、金沢、大垣へと150日間もの長旅をし、句を詠んだので有名である。
宮城には、白石、仙台、松島、石巻、登米を経由している。
誰もが知る句は、
「古池や 蛙飛びこむ 水の音」
「夏草や 兵(つはもの)どもが 夢のあと」
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」
「五月雨を あつめて早し 最上川(もがみがわ)」
のところであろう。
この石巻牡鹿三十三札所霊場のほとんどが震災の影響で被災した。
一部改修も行われているが、沿岸近くにあるところでは、かさ上げ工事の問題もあり進んでいないところも多い。
お寺さんは今回の大震災で多くの住民を受け入れてきたことから、今後の指定避難所としての役割も大きくなっている。
今回この霊場詣りは1日ではまわりきるには厳しいが、何日かのコースでゆっくりと住職さんと語り合いのも心が和むのではなかろうか。