2012年5月9日水曜日

がれきの山

ここは石巻市のがれき置き場。
天高く、あちらこちらで積み重なったままのがれきが残っている。
4月になって、がれきの受入れをする自治体も増え、10年計画で策定した復興計画に目処が出始めた感じだ。
しかし沿岸部では、まだ解体していない建造物がやたらと目につく。
公共建築物、民間工場建屋、一般住宅、車、船、海のがれきなど順次撤去しなければならない。
これからもまだまだ続く解体作業、かさ上げ工事、河川工事の復旧に高台移転の取り組みなど、課題があまりにも多い。
ハード面が整備されたとしても、ソフト面ではどうなのか?
沿岸部での就労問題は実に深刻である。
加工場の被害を受け、中小の下請け会社が再開できるかも危ぶまれている。
今まではそこには地元住民の力があったのだが、人口も減少し、他地区へと移住する方々も決して少なくはない。
また沿岸部では外国人就労者の方も多く、今後の取り組みも真剣に考えていかなけれなならない。
この未曾有の災害により、日本国民が一体となって取り組んできている。
この絆の取り組みを大切につないでいきたいと考える。