2012年9月21日金曜日

愛と絆

 玄昌石で掘られた「愛」と「絆」。
雄勝町の伝統雄勝硯職人 杉山澄夫先生の作品の一つである。
昨年はこの言葉をメディアを通じ、何度も聞いた事を思い出した。
全国の被災地への支援者から、またボランティア活動を通じて支援してくださった方々、自治体や企業からも聞こえていた。今は音沙汰なく静まり返っている。
甚大な被害をもたらしたこの震災で、全国民が一つにまとまり、復旧・復興に全力を挙げるといったのに、今は切ない言葉に聞こえてくる。
仙台市内と沿岸部との温度差もありすぎる。実際そこに居住していなければ分からない被災地住民の苦しみが、時間とともに脳裏から薄らえていく。
今何をすべきなのか、我に返って振り返ることも大切なことである。